『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)
・いまや有名な曲はここから始まったんだと思えて面白かった。原典ってやつか。
・ミュージカル映画好きだわ。再認識した。
・観始めるまで何も疑問に思ってなかったけど、サウンドオブミュージックって「音楽の調べ」ってことなんだな。いいタイトルよね。最初の歌の字幕でタイトルがそういう意味だって気づいた。最後にこの名前の意味が回収されるかな?と思ってたけど別にそんなことはなかった。
・マリア、最初は「あまり可愛くはないな」と思ったけど、終盤では「いい女じゃん……」と評価が逆転していた。
・一番最初に「おっ、この曲聞いたことあるぞ!」となったのは《もうすぐ17歳》(曲名は後で調べた)。どこで聞いたんだろう。
・てか長女リーズル役のシャーミアン・カーがエグ可愛い。序盤の雨に濡れてマリアの部屋に現れるシーンで完全に惚れた。
・ドレミファソラシドのシが「ti」なことにひっくり返った。日本語発音で「シ〜」と歌われるのと比べて感じが違う。ペギー葉山さんのセンス。
・チルドレンがかわいい。子どもを舐めていた。
・3時間もあるので一体どうストーリーが進んでどう終わるのだろうと考えながら観ていたが、当初の予想とはぜんぜん違う進み方、終わり方をした。マリアが後半に入るあたりでやらかして、最後に主人に受け入れられてハイちゃんちゃん、かと思った。最後までコメディとして。まさかマリアのロマンスになるとは。
・電報ってあんな感じで渡されるの?折られ方カワイイ。小学生のときに隣の席から回ってくる手紙みたい。
・マリアが修道院を出て家庭教師先に向かうシーンね。普通の映画は一人のシーンで他に誰もいないのにペラペラ話すと頭のおかしいやつか独り言がやけに多いやつ、みたいに思えてしまって違和感があるけど、ミュージカル映画では一人のシーンでも歌ってしまえば自分の感情をどんな場面でも違和感なく口に出せちゃうし、見てる方もすんなり受け入れられるから便利だな。
・一日で生地から服を仕立て上げたような気がしたんだが裁縫能力バグってない?
・エーデルワイス、ドイツ語発音で「ワ」が「ヴァ」になってるのよかった。エーdrヴァ〜イス。音楽の授業で日本語発音で教わってきた子どもたちはびっくりしないだろうか。
・男爵夫人(バロネス)、ヤなキャラになるのかなと思ったら、とても潔い最後で逆に好感が持てた。
・ラルフくんさあ……。男気見せろよな。作中で唯一ダサかったぞ。
・ジュリー・アンドリュース、メリー・ポピンズもやっとるのね。英国勲章のデイム授かってたし、大御所じゃないの。
・ゲオルク役のクリストファー・プラマーはまさかのビューティフルマインドのローゼン医師役として既にお目にかかっていた。まったく気が付かなかった。このクソクソダンディイケメンとあのおじいさんは結びつかない。無理。あと、カールじいさんの悪役冒険家マンツの声優でもあった。意外と馴染みがあったもんだ。
・この作品をWikiったら、実話を元にしたことがわかった。ゲオルクはオーストリアの英雄として有名とのこと。ただ作品中では厳格に描かれているけど、実際は穏和だったらしく、マリア(実在の方)が抗議した過去があるそう。
・当時マジのバカ売れしたらしく、インフレ加味の興行収入ランキングで歴代3位。今のドル基準で見たランキングではうんともすんともかすってなかったが(あれ?と思って必死に探してた)。1位は風と共に去りぬ、2位はスターウォーズⅣ。んで、今のランキングで驚いたのが、1位のアベンジャーズ/エンドゲームね。え?そんなに人気なの?って感じ。まあ、アメコミには今のとこあまり興味がないからね……。こないだ観たバットマンも、面白くはあったんだけどマイハートに火がつかなかった。アメコミヒーロー適性がないのかもしれん。なおアバターが抜かれて2位。これはまだわかる話だ。アバターの公開後になんか騒がれてた覚えある。
・仕方のないことだけど、この作品についても史実と映画では食い違う設定や描写が多々あると読んだ。映画を観たあとの余韻に浸っている中だったから、そういう指摘を目にしてしまって少し興が削がれたのだけど、とかく作品として良いものは良いのよ、と胸を張ってすがすがしい気持ちで自分の心に残しておこう、そう思った。
(2021年2月6日 追記)
ゲオルク(トラップ大佐)役のクリストファー・プラマーさんがお亡くなりになったとのニュースが。素晴らしい映画をありがとうございました。